実証実験の進捗状況

公共調達の促進

令和3年度

令和3年度に行われた、スタートアップのプロジェクト結果を踏まえ、当該プロダクト等について、地方自治法施行令第167条の2に基づく認定が行われました。本認定により、東京都では随意契約により当該プロダクト等を購入することが可能となります。

  • WAmazing 株式会社

    WAmazing 株式会社

    訪日観光客特化型プラットフォーム「WAmazing」

    • 事前受取リクエストされた無料SIMカードを配布し、訪日外国人旅行者の通信環境の不便を解消
    • 事前予約・決済された交通チケットの受取サービスの提供によりスムーズな観光・周遊を実現
    • 免税ECサービスとして国の指定を受けた、消費税の免税手続き可能な販売機を提供

今回の認定を元に各プロダクト等の現場での導入を促進し、東京都の更なる成長に寄与してまいります。

令和2年度

令和2年度に行われた、スタートアップ企業の実証実験結果を踏まえ、当該プロダクト等について、地方自治法施行令第167条の2に基づく認定が行われました。本認定により、東京都では随意契約により当該プロダクト等を購入することが可能となります。

  • 株式会社 イノフィス

    株式会社 イノフィス

    「マッスルスーツEvery」

    • 人工筋肉を活用した腰補助用のアシストスーツ
    • 電気を一切使わず、空気圧式の人工筋肉に手動ポンプで空気を装填することにより稼働
  • トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社

    トリプル・ダブリュー・ジャパン
    株式会社

    「DFree」

    • 超音波技術を活用し、リアルタイムで膀胱内の尿の溜まり具合を計測する排泄予測ウェアラブルデバイス
    • 排尿のタイミングを事前にスマートデバイス等に通知
  • Holoeyes 株式会社

    Holoeyes 株式会社

    「Holoeyes MD」及び「Holoeyes VS」

    • CTやMRIから生成した3DデータをVR化して、手術のシミュレーション、トレーニング等へ活用可能なサービス
    • エンジニアを必要とせずに簡単にVRアプリ化が可能

今回の認定を元に各プロダクト等の現場での導入を促進し、課題解決を図ってまいります。

公共調達の事例紹介:株式会社イノフィス

公共調達の事例紹介:株式会社イノフィス-01
公共調達の事例紹介:株式会社イノフィス-02

株式会社イノフィスは令和2年度の地方自治法施行令第167条の2に基づく認定を受け、令和3年4月以降より、福祉施設に加え、福祉系の学科がある都立学校で「マッスルスーツEvery」が導入されました。そのうちの1校が東京都立赤羽北桜高等学校です。

赤羽北桜高等学校は、令和3年4月に開校し、「保育・栄養科」「調理科」「介護福祉科」の3つの科を併せもつ専門高校です。教育理念のひとつに「専門分野への興味・関心の喚起とプロ意識の涵養」をあげ、3科ではそれぞれ家庭分野、福祉分野における専門的知識・技術と共に、倫理観、広い視野の育成を教育目標として掲げています。

同校では、今後生徒が福祉分野のエキスパートとして活躍していくためにも、最先端技術に触れ、進化していく介助・介護用具を活用していける力を身に着けてほしいといった考えから、12台のマッスルスーツEveryを公共調達し、授業に取り入れていただいています。

介護福祉課における「生活支援技術」の授業では、生徒が自らマッスルスーツEveryを装着し、ベッドから車椅子への移乗介助や、ベッドでの抱き起こしの実習を行っていただきました。装着に手こずる生徒には他の生徒が装着のコツを教え、移乗介助の練習では「身体ヨコ向けますね」など、互いに声をかけあいながら熱心に実習に取り組んでいただきました。実習後、生徒からは「装着が難しかったが、身体に負担のないような使い方が分かった」といった声もあり、介助・介護業務で蓄積される腰痛を防ぐソリューションとして実感していただけました。