B
教育・学習の高度化分野
バーチャル空間を用いた体感型実習での教育環境の充実
実施フィールド |
都立高校 |
実施フィールドの特徴 (背景・魅力) |
東京都では、生徒一人ひとりの個性や能力を最大限に伸ばす学びを実現する「東京型教育モデル」を推進しており、急速に進む技術革新に対応できる専門的職業人材の育成に向けたデジタル技術の活用について取り組んでいます。
こうした中、特に工業系の教育現場では、危険が伴う実習を行う際の事前学習の高度化や、危険性やリソースの制約等により体験できない教育を先端プロダクト・サービスの活用によって実現することが求められております。
実施フィールドとなる工業高校においては、工業分野において実践力を身につけた技術者を育成することを目指しており、充実した施設・設備はもちろんのこと、多くの意欲的な生徒が存在します。先端技術を活用することにより、教育効果の検証のみならず、将来の技術者育成への寄与についても検証が期待できます。
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期待するプロジェクト内容 |
工業高校では、より高度な知識・経験を与えることによる専門的職業人材の育成を実現するため、様々なシチュエーション・現場を想定したリスク認知能力や洞察力などを養っていく必要性があります。したがって、VRだからこそ可能な学習コンテンツで生徒の理解度の向上に資するプロジェクト内容を求めております。
例えば、建築科の安全教育で行うクレーン上での高所作業や仮設足場づくりの実習等について、VRでの学習コンテンツを導入することにより安全性を確保すると共に、VRだからできるモノの操作やシミュレーションを通じて教育効果を高められるようなプロジェクト内容を求めています。また、VRコンテンツ内において教育効果向上のために、理解度チェックの設問等を含められることも期待します。
なお、安全教育に加え、VRだからこそ実現可能な発展的体験学習での活用が実現できるとより望ましいです。具体的には、生徒が設計した建物等をVR上で構築し、実際に建てたように建物の中を体験できるようにすることを想定しています。
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実施フィールドの要件 |
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実施フィールドとなる工業高校では、建築科の安全教育において活用することを想定しており、プロジェクトに参加するクラス数、授業の実施時期などは応募内容を踏まえ、当該高校との協議および生徒との合意の上、決定します。
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プロジェクトは教室内で行う想定であり、電源およびWi-Fiの利用は可能です。
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高校において使用可能なパソコンはスペックおよび台数に制限があります。場合によっては、プロジェクト費用内で機器のレンタル等を行うことも想定されます。
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建築科における授業計画については別紙で記載しますが、具体的な教育・授業内容については、採択後に高校と協議の上、決定します。
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C
イノベーション創出・産業振興分野
次世代の担い手不足に悩む産業分野での先端技術活用(農業等)
実施フィールド |
都立高校(島しょ) |
実施フィールドの特徴 (背景・魅力) |
東京都では、様々な産業においてデジタル技術の活用を推進し、生産性・効率性の向上を目指しており、特に農業においては、気温上昇や悪天候などにも対応することのできる強靭な「スマート農業」を実現する技術支援・普及対策や、次世代につながる産業を確立するための農業者の確保・育成が課題となっています。
こうした中、先端技術の活用を進めることによって、現在手動で行われている農作業の自動化・無人化や、客観的データ等に基づく適切な対応の実現等により、工数削減および身体的負担の軽減につながり、ひいては農業の質の向上や人材育成に寄与するプロダクト・サービスが求められております。
都立高校の農業系の学科においては、生徒が様々な農作物・植物等の育成・研究を行っており、幅広い対象での先端技術を活用した検証が期待できます。また、日本の将来の農業を担っていく若者に対して最先端技術を活用したプロジェクトを通じて、スマートアグリに関する興味関心や農業に関する意識の変移などについても検証が期待できます。
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期待するプロジェクト内容 |
実施フィールドとなる高校では、広大な学校敷地内に点在する畑・ビニールハウス等で多くの農作物・植物を管理しておりますが、様子を見に行くための移動や潅水・農薬等の散布において時間も労力も多くかかっているのが現状です。従って、ロボット・ドローン等やIoTセンサー等の活用による、生育管理および対応の実施までの効率化を実現するプロジェクトを求めています。
具体的には、高校で管理する圃場において、AIカメラやセンサーを搭載したロボット・ドローン等を活用することで害虫を検知し無人での農薬散布を実現することや、IoTセンサー等を畑・ビニールハウスに導入し、日照量等の情報をもとに潅水を最適化することを期待しています。
なお、プロジェクト実施においては先端プロダクト・サービスの導入による生徒の教育効果や農作業に対する意識変革(一部作業が効率化・自動化されることによる農業のイメージの改善・スマートアグリへの関心度の向上等)を検証してもらうことを期待します。
また、プロジェクトの実施に併せて、近隣農家を対象にした調査の実施も期待します。実施フィールドとなる高校においては、地域の農業の発展を促進するために、卒業生をはじめとする近隣農家と連携して知識・技術の共有など、農業の高度化に取り組んでいます。その一環として、プロジェクトで導入するプロダクト・サービス等を近隣農家にも使用いただき、地域全体での農業の発展に寄与について検証してもらうことを期待します。
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実施フィールドの要件 |
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実施フィールドとなる高校において、主に生徒が自らの農作物・植物等の生育管理・研究において使用することを想定します。プロジェクトに参加する生徒の数、授業の実施時期などは応募内容を踏まえ、高校との協議および生徒との合意の上、決定します。
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実施フィールドは島しょ部の高校を想定しており、4Gは入りますが、学校設備のWi-Fiは圃場には届かない可能性があります。また、圃場内の場所次第では、一定の電源を確保することは可能です。
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圃場内は傾斜や悪路(枝・落ち葉等が落ちている等)もあるため、機器に制限・条件等がある場合は申請書に記載してください
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