実証実験の進捗状況

トリプル・ダブリュー・ジャパン 株式会社

開始報告

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トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社は2020年11月16日(月)から東京都立広尾病院、2020年11月17日(火)から東京都立墨東病院において実証実験を開始いたします。
実証実験では、同社の排泄予測デバイス「DFree」を各病院の脳神経内科・脳神経外科の入院患者に装着していただき、 「DFree」を活用した自立排泄支援による患者の回復早期化、看護師の業務負担軽減等の効果を検証します。
効果検証は、入院患者の早期回復度合い、排尿に関する自立度の推移、失禁回数等の変化、看護師の排泄ケアに関する負担感等をヒアリングやアンケート調査を通じて行います。
なお、本実証実験は2021年2月末までの実施を予定しております。

最終報告

都立広尾病院、都立墨東病院で行われていたトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社の実証実験が2021年2月19日に完了しました(都立広尾病院は2021年1月31日まで実施)。

トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社の実証実験は、入院患者に対して排泄予測デバイス「DFree」を装着いただき、「DFree」アプリに記録される排泄状況から排尿に関する自立度※1や排泄状態を計測、排泄支援を行う看護師に対するアンケートにより排泄ケアに対する負担感・意識の変化を計測し、効果検証を行いました。
※1:自立排尿率(自立排尿成功回数/排尿回数)として算出

まず、排尿に関する自立度では、「DFree」の装着により、入院患者の過半数の排泄自立度が改善し、また残りの患者についても排泄自立度は悪化することなく維持される結果となり、平均で20.1%自立排尿率の向上が見られたことから、 入院患者の排泄自立度の改善における「DFree」の有用性を確認しました。

排泄自立度(自立排尿率)の改善比率

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排泄自立度(自立排尿率)の改善度合い

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また、排泄状態の改善効果では、「自立排尿回数」、「失禁排尿回数」、「空振り回数」、「おむつ交換枚数」の1日あたり平均回数を検証し、全ての項目において30%以上の改善効果を確認しました。

平均自立排尿回数

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平均失禁排尿回数

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平均空振り回数

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平均おむつ交換枚数

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※1:トイレ誘導時(排尿しなかった)の空振りとおむつ・パッド交換時(失禁していない)の空振りの合計回数
※2:紙おむつと尿とりパッドの1日あたりの合計枚数を集計しています。

排泄支援を行う看護師に対するアンケートでは、看護師の70%以上が「DFree」を活用して排尿パターンを把握し、排尿ケアを実施することは看護業務負担軽減につながると回答し、看護師の50%以上が「DFree」の活用で排泄ケア意識が向上したと回答していることから、 排泄ケアにおける看護師の負担を軽減する効果及び、意識を向上する効果を確認しました。

排泄ケアに対する負担感の軽減

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排泄ケアに対する意識の向上

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以上の検証結果を以て、入院患者の排泄自立度の改善や看護師の業務負担軽減という社会課題の解決に資するものとして、トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社が提供する排泄予測デバイス「DFree」の有用性は高いと考えられます。一方で、「DFree」の導入に係る通信環境の整備や装着時の患者及び現場職員への負担軽減、 現場職員の利用に係る成熟度の違い等の運用上の課題も確認され、今後、病院等における導入に向けて必要な対応次項も整理されました。

今後、本実証実験における効果検証の結果を活用し、公共調達による導入などを推進してまいります。